【私の人生の軸になっているひとつの物語】
私が20年前に知り、今でも人生の軸になっている物語を紹介します。
————————————–
「ダイヤモンドの土地」
インダス川のほとりに、ある農夫が住んでおりました。
彼は、大きな農場の持ち主で、裕福で満ち足りていました。
ある日、年老いた僧侶が訪ねてきて、「ダイヤモンド」という、世にも珍しい宝石を掘り当てれば、一生遊んで暮らせるお金が得られるという事を聞きます。
農夫は、いてもたってもいられない気持ちになりました。
彼も「ダイヤモンド」を掘り当てて、さらに大金持ちになりたいと願いました。
彼は早速、自分の農園をすべて売り払い資金を集め、ダイヤモンド探しの旅にでました。
そして、山という山を手当たり次第に掘りました。
お金が続く限りさまざまな山を掘り続けましたが、ついにお金は底をつき、彼は打ちひしがれた気持ちで海に身を投じて死んでしまいました。
この話しには続きがあります。
彼から農園を買った2人目の農夫の話しです。
2人目の農夫は、農場を持つ事が若い頃からの夢で、やっと手にした農園で、毎日一生懸命働きました。
ある日、農場内を流れる小川を渡っていると、川底にきらきらと輝くものを見つけました。
拾ってみると、ただの石でした。
数日後、あの僧侶が訪ねてきて、彼が暖炉の上に飾っておいた、その「ただの石」を見て、興奮して叫びました、そして彼に聞いたのです。
「この石が何だか知っているのか!」と。
2人目の農夫は「水晶かなんかだろう」と答えました。
ところが、この「ただの石」こそが「ダイヤモンド」の原石だったのです。
しかも世界最大級のものでした。
彼の農場はその後、史上最高のダイヤモンド鉱山になりました。
『 富と幸福の探し方 』ラッセル・H・コンウェル著より
————————————–
皆さんはこの物語を読んで何を感じましたか?
私が感じることは、
普段当たり前と思っていることに、ダイヤモンドが隠れているということです。
プライベートやビジネスにおいて、隣の芝生が青く見えることがあるかもしれませんが、本当のダイヤモンドは、当たり前と思っている自分の性格や能力であったり、一番身近な家族や仲間であったり、今自分が行っているビジネスの中にあるのかもしれません。
一番身近なところにダイヤモンドが隠れていることがあるにも関わらず、周りばかりに目を向けていたり、
付き合いやすい人とばかり一緒に居たり、本当に大切な、愛と厳しさを持って接してくれている人をないがしろにしている事はないですか?
仕事においては、簡単に稼げるようなことに目がくらんだり、磨けば光るビジネスを磨かないまま他のビジネスを探すようなことをしていませんか?
私は20年前にこの話を聞いたときに、強烈に身近なチャンスを逃している事に気づいた事が、今の成功の土台になっています。
もしかしたら…身近なものや人に感謝を忘れたり、出会いを軽く扱ったり、自分の可能性を磨かない習慣のために身近にあるダイヤモンドを今までたくさん見失ってきたかもしれませんよね…
本当は、今当たり前と思っている身近なところに、磨けば光るダイヤモンドがあるのではないでしょうか…